アイノワノート  

原始機での織物&うかんだことをカタチに

この講座に参加したことからすべては始まった~藍染め体験番外編~

 

 続きなので、よかったらこちらもどうぞ。

 

ainowa-hilo.hatenablog.com

 

 

3回の講座のうち1日は滋賀県野州市にある「紺九」さんで藍染め体験をしました。

藍の栽培から全てこちらの工房でされています。

 

藍染めは昔から、色を付ける意味だけでなく、防虫や殺菌効果、

そのほかにも布を丈夫に保ったり、薬効や殺菌などの効果があり

武将や農民の人達が身に着けていました。

あとは燃えにくいので火消しの半纏や、海水にも強くて漁師さんの晴れ着も

藍染めだったそうです。

 

 

以下の写真は紺九さんにて。 

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藍甕と、すくも

 

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この泡が「藍のはな」

完全に藍が建って、撹拌すると泡がでてこうなるそうです。

 

15名ほどが藍染めをさせてもらうので、大切な藍に負担をかけないように、

講座で用意した、みんな同じ絹の布を染めさせてもらいました。

 

3月でまだ寒い中、とても冷たい藍の甕に手を入れると、

少しとろみもあり、どことなく温かみも感じるような不思議な感触でした。

 

染める回数で色に濃淡が出ます。

それぞれ違う表情の藍の色に染まりました。

 

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風になびいて、とても綺麗でした。

 

空気に触れることで酸化して、青くなります。

まさしく化学の世界です。

 

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紺九の4代目 森義男さんと息子さん、右は藍の花

 

いろいろと丁寧に説明してくださいました。

国選定保存技術保持者で、文化財の修復にも携わってるそうです。

 

 

ざっくりですが、藍が染めれるようになるには・・・

 

① 収穫した藍の葉を乾燥させて水をかけたりして約100日発酵させ、

  すくも(染料になるもと)をつくる。

② すくもと灰(紺九さんでは椿など燃やしたのを使うそうです)や、

  石灰、酒、ふすまなどを混ぜて、さらに発酵させる。

 

すごく省略してますが、こんな感じです。

本当に長い時間と手間ひまをかけて作られています。

 

日本だけでなく方法は変わっても、海外にも藍の染色技術はありますが

ジャパンブルーと言われるだけあって、日本の藍の美しさは格別な気がします。

  

 

 

あれからもう4年近く経とうとしています。