この講座に参加したことからすべては始まった③
それからというもの、織りを学びたくて教室や書籍を探しました。
妹が織りを習っていたので、見学に行かせてもらおうとしたり、
(でも何か違うな?という感覚を持っていました。)
隣町の教室に見学も行きましたが、生徒さんがいっぱいで織機に空きがなかったり…
気になる本も何冊か取り寄せました。
たどり着いたのが「spinnuts」さんが出している本。
私が織ってみたいものからさかのぼって、探しました。
「星野利枝の原始機 いつでもどこでもweaving」
この本との出会いが、今の私に繋がります。
原始機という初めて聞いた織りでしたが、気になりました。
教室もされていて、家からも通える距離。
早速メールで連絡を取り、見学させてもらうことに。
見せてもらって、即決で通わせてもらうことにしました。
↓ 原始機の仕組みはこんな感じです。
(写真、ピントがぼけてすみません)
(~星野利枝の原始機いつでもどこでもweaving~から抜粋)
経糸を張ったものを、腰にベルト状のものを引っ掛け、一体となって織ります。
腰機とか、いざり機ともいいます。
必要なものは、棒などのほんとに簡単に手に入るもの。
なのにものすごく複雑な織りができます。
それに惹かれました。
織りかけのままでも、くるくると丸めて持ち運べます。
ただ難点は、織り始めると動けないことと、織れる幅は限られます。
私はその不自由さも含めて好きなんです。
星野先生はグアテマラに10年ほどいて、現地の織物を習得されました。
マヤ織ともいわれます。
その第一人者の方です。
星野先生の本の見開きページです。
この鮮やかな織物も原始機で織られています。
知識も豊富で、疑問に思ったこともなんでも答えてくれます。
話しを聞いてると、とても楽しくて時間を忘れてしまいます。
変わったものを織りたがる私ですが、どんな変化球も受け止めてくれる、
一番尊敬している師匠です。
星野先生にはもちろんのこと、この本を出されてるspinnutsさんにも
感謝しかありません。
全てが奇跡みたいで、本当にありがたいのです。
「織ることは祈ること」
星野先生の本の中にこんな文言があります。
この言葉に近づけるような織る人になりたいです。
そしてそれを伝える人にも・・・。
私は言葉にすることが苦手で、いつもとてもつたない文章なのですが
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
少しでも皆さんに思いが伝わるように、身に着けるとホッとできるような
嬉しくなるような、そんなオリジナルな作品を
これからも自分と対話しながら、つくり始めたいと思っています。